第4回インターネット 俳句 コンテスト
1998年夏

主催
インターネット俳句コンテスト実行委員会

審査員
高橋信之 愛媛大学名誉教授
渡部芳紀(中央大学文学部教授)



◆入賞作品◆

【一般の部】

★金賞★
挙手の手の明るく動く更衣 久万・吉田晃

★銀賞★
かなぶんの瑠璃の背急に開き発つ 津山・渡邉道朗

★銅賞★
潮の香や四つにたたむ夏帽子 茅ヶ崎・阪本登美子

★高橋信之先生特選5句★

簾して正午の暗み楽しめり 徳島・結城聖子

潮の香や四つにたたむ夏帽子 茅ヶ崎・阪本登美子

かなぶんの瑠璃の背急に開き発つ 津山・渡邉道朗

飛行雲北摂またぎ夏立ちぬ 宝塚・安丸てつじ

挙手の手の明るく動く更衣 久万・吉田晃

★高橋信之先生入選10句★

君といるこの東京の遠花火 静岡・岩田ろん

サーファーの歩の脱力や浜暮るる 城崎・荒川忍

紫陽花の向こうをゆっくり笑い声 名古屋・古田けいじ

つばめ鳴き向かい合わんや青き空 知樺

梅雨はげし音さまざまに重なりぬ 愛媛・八木泰子

風涼し机上の紙を持ってゆく 久万・大西和章

蝉の声どこまで遠く透き通る 久万・日野正人

囀りや鳥語通訳いませんか 岩手・武田稲子

いちはつや湧水のある心にも 千葉・戸原琴

網膜に焼き付く白きイナズマよ 川崎・野衣部絵夫

★渡部芳紀先生特選5句★

話すこと尽きて牡丹の香の強き 徳島・結城聖子

十八の幼な妻田を植えており 茨城・柴田淳子

サーファーの歩の脱力や浜暮るる 城崎・荒川忍

挙手の手の明るく動く更衣 久万・吉田晃

水打てば影もやさしき庭となり 松山・藤田洋子

★渡部芳紀先生入選10句★

麦酒飲む枝豆焼き茄子冷や奴 横浜・佐佐木とみ子

君といるこの東京の遠花火 静岡・岩田ろん

打ち水の上手下手ある露地夕べ 大阪・堀佐夜子

大夏野ぐるりとわれを軸として 茅ヶ崎・阪本登美子

潮の香や四つにたたむ夏帽子 茅ヶ崎・阪本登美子

バス停は立葵の花咲くあたり 川西・上出真佐子

飛行雲北摂またぎ夏立ちぬ 宝塚・安丸てつじ

新ジャガですかと足を止めて鍬をのぞく 久万・吉田晃

伊予なまりなつかしく聞く沙羅の花 千葉・岡本桜子

囀りや鳥語通訳いませんか 岩手・武田稲子

★佳作★

旅客機の曲だけ奏でた雲の峰 米国・山田悦弘

桐の花一番星の出るあたり 京都・山田実

万緑を抱き坂東太郎かな 埼玉・佐藤貴白草

翔け上る天女の吐息合歓の花 神戸・木下資一

夏服の触れられたくて淡き色 城崎・荒川忍

五月晴櫟に寄り添い涼をとる 東京・明星宏典

陽をうけた泥の潤い田植え待つ 千葉・中川樗枝

山荘の湯こんこんと若葉萌ゆ 横浜・深井虞洛

転調の時指揮棒に光る汗 名古屋・古田けいじ

薔薇アーチくぐればタンゴ聞こえ来る 豊中・山本尚一

皿の上にぶどう三粒あり青き 芦屋・林緑丘

朝涼や山羊の鈴にて目を覚ます 芦屋・林緑丘

ファインダーのぞけば見える春の風 芦屋・林芳福

新緑の中天高く飛ぶ球と声 愛媛・三木七重

紫陽花の澄みわたる色も滴も 愛媛・中辻拓

グランドに足跡残し風涼し 愛媛・菊地孝昌

☆接ぎ木してひらう命と思いけり 愛媛・大西陽子

あじさいの花手に持って少年の朝 愛媛・船田佐代子

待ちに待ちし上野吟行明け易し 千葉・岡本栄一

始めまして誌友六月の絵を前に 千葉・原順子

明るく晴れて小鳥の囀り窓越しに 東京・久保越子

紫陽花や友のほころぶ顔と顔 愛媛・徳永恭子

夏の夜の弾む会話に酔い早く 川崎・渡辺京子

梅雨に入るキーボードの音軽やかに 愛媛・鳩崎良一

団らんの笑顔溢れて桃熟れる 岡山・森隆博

生ビール飲んで花咲く旅の話に 岡山・森陽子

☆今朝よりの涼しさ野草を採ってくる 松山・高橋正子

タンクトップと短パンで夢に落ちる 愛媛・足立眞弓

メロン食う男の田舎話聞く 松山・有吉孝史

新じゃがの上に真白な塩をふる 松山・森竹智則

風が違っていて青田が鳴り始む 愛媛・相原弘子

夏の家ときおり風のどっと吹く 愛媛・脇坂公司

たかが一人淋しさつのる夏の夜 松山・吉良雅子

ビール持ってきましたよお飲み下さい 松山・岡本芳子

音が出てラムネの甘い思い出に 梅

水田の空に母乗る耕耘機 村田照枝



実行委員会委員長 高橋正子


インターネット俳句センター